欧州より IFPAカンファレンス講演紹介 香りのみを用いたアプローチ、自閉症児へのアロマセラピー、絶滅の危機にある植物の保全

ガブリエル先生の長年の友人で、フランス在住のクリニカルアロマセラピスト、リアノン・ルイス氏の演題は、「アロマセラピーに香りを取り戻す:最も大切なことへの回帰」。

 

フランス在住のリアノン氏は、医療現場での精油の活用の第一人者で、

 

クリニカルアロマセラピーの専門誌『The International Journal of Clinical Aromatherapy』の編集者でもあります。

 

 

 

アロマセラピーは、アロマセラピートリートメントだけではなく、

 

純粋に「香りを嗅ぐ」という行為だけでも、医療の現場では多くの効果が検証されているのだそうです。

 

例えば、スティックのようなもので吸入することでも、

 

吐き気、不安、ストレス、痛み、パニック、恐怖症、タバコやドラッグの中毒症、ホットフラッシュ、食欲不振、体重減少、嚥下障害など、様々な問題に効果が認められているとのことでした。

 

嗅ぐだけですから、安全性は高く、低コストで、患者さんが自分でセルフケアとして行うことも可能です。

 

アロマセラピートリートメントを受けた後、患者さんが自身で香りを嗅ぎ続けることで、トリートメントの有効性を持続させることにもつながります。

 

 

私たちアロマセラピストは、もっとアロマセラピーの原点に立ち返り、

 

「香りを嗅ぐこと」に注目していくべきだとリアノンは強調しました。

 

 

 

ローラ・カンテレは、アメリカの国際プロフェッショナル・ホリスティック・アロマセラピー誌(International Journal of Professional Holistic Aromatherapy)の編集・発行者です。

 

自ら、自閉症の男の子を育て上げた経験から、

 

「自閉症スペクトラム障がいとPDD-NOS(特定不能の広汎性発達障害)へのアロマセラピーアプローチ」を発表しました。

 

 

パニックを起こし、奇声をあげたり、癇癪を起こしたりしやすい自閉症児や、

 

その兄弟児、家族に対して、

 

アロマセラピーは大変有効なのだそうです。

 

 

ローラの経験から、

 

鎮静に役立つ精油として、シダーウッド、ゼラニウム、パチュリ、サンダルウッド、ベチバー、

 

覚醒に役立つ精油として、バジル、ブラックペッパー、グレープフルーツ、メリッサ、ローズマリーを挙げました。

 

 

また、ディフューザーを使って部屋を香らせるブレンディングとしては、

 

活動過剰な状態には、ベティバー、サンダルウッド(またはシダーウッド)、パチュリ、イランイラン、ローズ&ゼラニウムのブレンドや、

 

昼間の時間には、スィートオレンジ、ベルガモット、レモン、バジル、フェンネル、ペティグレン、ラベンダーのブレンドなどを紹介しました。

 

 

 

 

ケアをする際には、自閉症スペクトラム、広汎性発達障害、そのほか、きちんとした診断を受けることが、まずは重要なのだそうです。

 

その上で、子供の特徴や発達、気になる症状を把握し、家族のライフスタイルなども考慮しながらアロマセラピーのアプローチを考えていくのだそうです。

 

香りや触覚に敏感な場合もあるので、考慮しなければなりません。

 

もちろん、食生活、サプリメントや薬用ハーブとの併用が必要な場合もありますが、

 

アロマの香りを嗅ぐことにより、パニックして泣き出したり、不安が減少したというデータは、

 

スペシャルニーズの領域で活動するアロマセラピストを大いに励ます内容でした。

 

 

 

最後の講演は、カナダ在住の植物学者、ケリー・アブラード博士による「絶滅危機にある植物の保全と維持:自然保護に配慮したアロマセラピーの実現」。

 

 

 

南米ペルーで植物の保護活動をするケリーは、

 

すでにこの世から姿を消してしまった動植物、

 

そして、絶滅危惧種としてリストされている植物を紹介しました。

 

アロマセラピストが使う精油でよく知られているのは、

 

ローズウッド、サンダルウッド、スパイクナードですが、

 

これらは、未だにコスメティクプロダクトのほか、様々な商品に伐採されているのだそうです。

 

また、最近では、アトラスシダーウッドも、減少の危機に瀕しているとのことでした。

 

 

アロマセラピストとしては、

 

スパイクナードの代わりとしてバレリアンやパチュリ、

 

ローズウッドの代わりとしてホーリーフやコリアンダーシード、

 

アトラスシダーの代わりにバージニアンシダーやヒマラヤシダーなど、

 

似ている香りや化学組成を持つ精油で代用することで、

 

絶滅危惧種に指定されている植物を保護することにも繋がるのだと、

 

ケリーは訴えました。

 

私たちは、人を癒すヒーラーであると共に、地球環境に対しても責任を持たなくてはなりません。

 

 

 

 

カンファレンスのエンディングは、

 

IFPA創始者であるガブリエル・モージェイと、イアン・スミスがしっかりとハグ。

 

これまでのお互いの功績を讃えながら、これからのIFPAの健闘を祈り、とても感動的でした。


 

 

講演が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、

 

このようなカンファレンスでは、講演者だけでなく、参加者もほとんどが現場で日々活動するアロマセラピスト。

 

1日中一緒に過ごし、ちょっとおしゃべりするるだけでも、大きな刺激を受けることができました。

 

 

 

 

 

私の師匠、IFPA会長のガブリエル・モージェイ先生が来日します!

痛みと感情に対する東洋医学的アロマセラピー

 

 

英国IFPAアロマセラピーオープンキャンパス

南アフリカセラピューティック・リフレクソロジーオープンキャンパス

ベトナム医道ディエンチャンオープンキャンパス

0
    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    PROFILE

    冨野玲子 Reiko Tomino 自然療法の国際総合学院<IMSI>学院長

    BACK NUMBER

    CATEGORIES

    ARCHIVES

    CALENDAR

    S M T W T F S
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << October 2018 >>

    RECENT COMMENT

    • 2018年 あけましておめでとうございます!
      KEN
    • 夜中に食べてしまう過食”の方へ
      kikosalon

    SEARCH THIS SITE

    MOBILE

    qrcode

    OTHERS